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日中戦争(昭和12年)前から太平洋戦争サイパン島に渡る前までの七年間にわたって交された数百通の大場榮と峯子の往復書簡。戦地と故郷とを行き来するラブレターから当時の様子を垣間見る。 栄のサイパン島での活躍は「太平洋の奇跡~フォックスと呼ばれた男」「タッポーチョ 敵ながら天晴 大場隊の勇戦512日」をご覧ください。
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人形の交流で日米の親善をはかる
昭和2年にアメリカに贈られ、行方不明になっていたミス愛知は、
アメリカの人形収集家の手に渡り、
そして長い旅をして今月お里帰りをしています。

オークションで発見されたときには金髪の鬘で洋服を着ていたという人形を
よくぞミス愛知と気づいてもらえました。
気品のあるお顔は、名のある人形作家の手によるもので、
人形所有者のアランさんの選んだ
衣装もあつらえたようにぴったりです。

展示は立ち姿ですが、
ひざを折り正座もできるような仕掛けもあるそうです。
そして、アメリカから日本の小学校に送られた青い目の人形たちは、
多くが「敵国の人形」として焼き捨てられ失われた中、
歓迎の会までして迎えられた「人形に罪はない」と
優しい気持ちの先生のおかげで戦争も生き延びてきたという
辛い過去を語る歴史の証人です。
それぞれの人形にドラマがあり、人形を守ってきた人々の気持ちは
宣教師ギューリックさんの国際親善の心が通じていたんだと思います。
愛知に残る青い目の人形勢ぞろいの展示です。
栄さんの勤めていたおでんの思い出御津南小のヘレンちゃんも。

また、ミス愛知の他にも、
ミス岡崎、ミス福江という日本の町からの答礼人形もあると知り、驚きました。

いずれも、質の高い立派な人形で、
礼節を大切にする日本の美徳が感じられます。
現在もアメリカの送り先の図書館などに保管されているそうです。
初代の青い目の人形の他、戦後になってからギューリック3世氏から贈られた
新しい青い目の人形たちも展示されています。
こうした民間の市民としての活動・交流が、
戦争をしない国を作るのだと思います。

岡崎会場 籠田公園前の(岡崎信用金庫資料館)は13日まで。
一宮会場(一宮スポーツ文化センター)8月17日((木)~25日(金)月曜休館
名古屋会場(名古屋博物館)8月30日(水)~9月10日(日)月曜休館







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プロフィール
HN:
大場書簡を読み解く会
性別:
非公開
自己紹介:
2011年2月に出版。
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