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日中戦争(昭和12年)前から太平洋戦争サイパン島に渡る前までの七年間にわたって交された数百通の大場榮と峯子の往復書簡。戦地と故郷とを行き来するラブレターから当時の様子を垣間見る。 栄のサイパン島での活躍は「太平洋の奇跡~フォックスと呼ばれた男」「タッポーチョ 敵ながら天晴 大場隊の勇戦512日」をご覧ください。
ゴールデンウィーク終盤の満月は大きかったですね。
ごらんになりましたか?
満月が通常よりも大きくて明るく見える
「スーパームーン」と呼ばれる現象だそうです。
米航空宇宙局(NASA)などによると、
楕円形の軌道を描く月が、
地球に最も接近するタイミングで満月になると、
最も遠い時より最大で大きさが14%、
明るさは30%増すといいます。

峯子の手紙には、月の話題は何度も出てきます。
歌の歌詞にも月の話題が。

遠く離れた二人の見上げる空の月の話題は、
距離を飛び越えても共有できるものとして
繋がりが持てたからでしょう。




今月の21日は、金環蝕ですね。
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ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたでしょうか?

峯子と栄のお手紙時代には、
みどりの日は国民の休日ではなかったので、
飛び石の連休だった訳ですが。
子どもの日は、男の子の成長の節目として
戦時中でもお祝いされていたことと思いますが、
でも、長男一弘君の初節句は、
父不在のため延期されてしまいました。
おそらく、ほどなく帰国と思っていたからなのでしょうが、
ほかにも、
結婚式もきちんとあげられていなかったこともあり
理由があったかもしれませんね。
現在では、
どうということのない事情なのですが・・・・・
峯子は、皆の祝福をうけた妹の結婚に際して
祝う気持ちと同時に、羨ましくもあったと思います。








緑の日に、書こうと思っていたのに、
つい過ぎてしまいました。
5日に一度のお便りが
なかなか守れないとケンカの種にもなっていましたが、
こうして見ると、
継続してお便りを書く難しさが実感されます。

ということで、
2日遅れで、緑についての記事です。
緑は、栄の好きな色・・・・
新緑の季節は、
長い大陸の冬からの解放を思い出させるのでしょう。
緑の春の描写が素敵です。
栄の感性が光っていますね。





今朝は激しい雨になりました。

栄に召集礼状が届いた日も、
きっとこんな雨だったのでしょう。
雨の日は
あの日、15年10月10日、二人の別れ始まりを思い出し、
雨は嫌い、と
峯子は言っています。








日本人は桜が好きですね。
ソメイヨシノが代表的な「日本の桜」って気がしますが、
峯子の桜は八重桜?
塩漬けにして栄に送ります。
===一部転載===
峯子 17年3月21日
八重桜を塩漬けにいたしてみました。
一輪を白い湯飲みに入れて、
上から熱湯をお注ぎ下さいませ。
萎れた様な桜が、満開の八重桜となり、
故郷の・・・・・五号の八重桜を
きっと偲ばせてくれる事と存じます。
花の便りを通じて
峯子の真心を思い起して下さいますれば、
こよなき幸せと存じます。


====

でも、栄は
薄めすぎたり、冷め過ぎたりて、
どうもうまく
桜茶を飲めなかったようです・・・・
また、やってみる、と書いていますが。

でも、
桜茶なんて風流ですね。
17年ごろは、
今年は、寒い冬のせいか
桜の開花が遅れています。
ちょうど入学式の頃が見ごろになるかしら??
峯子は、思い出深い五号の桜についても、
こんなことを言っています。

===一部引用===
峯子 14年3月29日
五号の桜は主不在でも、
今年の春も美しく八重に咲く事でしょう。
峯子も一弘もまだ一度も
花盛りを見た事はございません。


====
よほど桜に嫌われていたと、
言うほど我が家の春を待ち侘びるのです。
峯子は、春の好きな栄
郷土の香りがしませんか?と
桜の押し花桜茶を送っています。




4月になりました。
新学期が始まります。
栄は、御津(現豊川市内)や吉田方(豊橋市)で、
峯子も三谷(当時宝飯郡、現蒲郡市)で、
教師をしていましたから、
新学期の始まる4月は、
新入生を迎える準備や未来への希望で
身も引き締まる時期でしたでしょう。



すべての意識が、戦争に向かっている社会。
当時は、軍隊式に統制されていたとはいえ、
16年当時には
ささやかな市民の楽しみはあったようです。
でも、酒を飲む兄の事を峯子は愚痴をこぼしています。

======
峯子 16年4月27日
兄もこの頃は、益々酒好きになり、
日が暮れてから深夜まで家にいることは殆どございません。
こんなの典型的な非国民ね。


=====

まあ、冗談のような口ぶりですが、
少々のことは大目に見られていたのでしょう。
お酒については、
栄は帰ったら、
土曜の夜くらいは峯子のお酌で飲みたい
温かい家庭での暮らしを描き希望を語っています。













毎月19日は、子育ての日
ということに、愛知県ではなりました。
育児のいくだからってゴロ合わせですね。(^^;)

峯子の子育て中には、
行政の支援は無かったかもしれませんが、
親や家族や地域が一緒になって、子どもをはぐぐむ環境があって、
今のように核家族化した時代とは違って
一人悩むということは無かったでしょう。

でも、峯子は父親不在の淋しさ
子どもの成長を喜びながら
乗り越えていたのでしょう。
手紙の中に、
「母」としての峯子の成長も見えます。





太平洋戦争の終戦直前
徴兵され家族と離れて出兵せざるを得ない状況下、
兵を送りだす家族の心情は、複雑です。
国の為にという大義名分で
自分の不安や寂しさは
覆い隠して過ごしていた方が多かったでしょう。
「国の為」が最優先で、
異を唱えれば、「非国民」と蔑視される世の中だったのですから。

そんな時代でも、
「大場栄と峯子の戦火のラブレター」に収録されたものを見ると、
峯子は、随分と率直です。
栄の手紙の中でも、
人間としてあたりまえな感情が
僅かですが吐露されている部分もあります。
手紙を通して
離れているからこそ、の
絆が生まれているようです。
このような絆は、
栄と峯子だけでなく
多くの若い兵士たちやその家族にも
見られたことと思います。




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大場書簡を読み解く会
性別:
非公開
自己紹介:
2011年2月に出版。
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