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日中戦争(昭和12年)前から太平洋戦争サイパン島に渡る前までの七年間にわたって交された数百通の大場榮と峯子の往復書簡。戦地と故郷とを行き来するラブレターから当時の様子を垣間見る。 栄のサイパン島での活躍は「太平洋の奇跡~フォックスと呼ばれた男」「タッポーチョ 敵ながら天晴 大場隊の勇戦512日」をご覧ください。
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(おっと、通り過ぎてしまいましたけど)
2月11日は峯子と栄にとって、大事な記念日でしたね。
今は建国記念日という祝日ですが、当時は紀元節と言っていました。
お稽古にいく峯子を誘って、竹島海岸で沖ゆく船の白帆を数えたという
恋人時代のデートの日に、何があったのか
お手紙を読み進むうちに、その記念日の意味が分かってきます。

お手紙の中に、いくつも『記念日』があることが書かれています。
初めてのデートも
タクシーに乗って五号へ行った日、
栄の一時帰国名古屋まで出迎えた日、
そして辛い思い出のある雨の記念日も。


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2014年 めでたく御正月を迎えました。
皆様のお宅では、御雑煮・おせちなど召しあがられたでしょうか。
みな、長寿や健康を願うご馳走ですね。
初詣は、のどかな日和に竹島さんへ。
峯子と栄の恋人としてデートした思い出の竹島海岸には、
かもめが沢山飛んでいました。

お手紙の、正月に関しての話題では、
栄の手紙に、中国でも餅をついて配給があったなどと書かれています。
また、峯子の実家では、もちい飾りを飾ったとの文面を読んで
栄が正月の風習を懐かしがっています。
それほど長く、故郷を離れているのですね。
今夜は、嬉しい縁起の良い初夢が見えるかしら?
峯子の初夢は何と言っても「恥ずかしい初夢」ですね!
皆様も、よいお正月をお過ごしください。


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12月3日はカレンダーの日
全国団扇扇子カレンダー協議会が1987(昭和62)年に制定したもので、
明治5年12月3日(旧暦)が太陽暦の採用によって明治6(1873)年1月1日となりました。

でも、日常生活では、旧暦がよく使われていたようで、
峯子の手紙にも、旧暦・新暦どちらも書かれています。
また、栄が送った手紙に同封されたカレンダー(日めくり)の1枚で
二人が、会える日までを楽しみに数えてもいました。
でも、数が減っていくのに、12月になって、またもう一年ゼロからやり直し・・・
という失望感も、何度も味わっていました。




みかんの日というのは、
全国果実生産出荷安定協議会と農林水産省が制定しています。
「いいみっか(3日)ん」の語呂合せで、
11月3日と12月3日を「みかんの日」としているんですが・・・・。

蒲郡の名産品のみかんは、
これから年末にかけて収穫で大忙しの時期なのです。
栄の実家のあたりから北の丘陵地は、
現在もそうですが、当時もみかん畑だったようですね。
栄と峯子にとっても、みかんの木には思い出深いものがあるようです。
甘酸っぱいみかんを食べながら、
熱く湧き上がるようなと、峯子は言ってますけれど、
どんな思い出なのか想像するのもよろしいかと。
大場栄と峯子の戦火のラブレター」表紙にも
みかんの木が・・・・









急に朝晩冷えるようになりました。
菊の花をいただいて飾っていますが、
やっぱり、秋を代表する花ですね。

峯子の手紙にも、何度か菊の花について述べています。
菊花展などでみる菊と違い、
思い出の五号の菊は、きっと小ぶりのものだったと思います。
栄の好みか、
峯子には派手な艶やかものより、落ち着いたものが似合うと、
栄も言っていますから。


19・20と三谷祭でしたが、
雨のためクライマックス海中渡御は、中止だったそうです。
栄と峯子の思い出の三谷祭りですが、
絢爛豪華な山車が出ずに、残念です。

接近中の台風の影響でしょうか?
16年17年と、8月末の峯子のお手紙に、
台風について書かれている部分があります。

雨の日は、峯子は嫌いと言っています。
【日曜日はいつもよりでかい月に】
今週末、6月23日は「スーパームーン」の日です。
昨年の5月にもありましたが、
月が地球に一番近づくタイミングと、満月(または新月)になるタイミングが揃うことで、
いつもより大きくて明るい月を見ることができます。
なお、この次のスーパームーンは来年の8月11日になるそうです。

二人の手紙にも、たびたび出てくる月の話題
月のウサギ
人妻椿の歌詞になぞらえたり、
遠く離れても同じ月を見上げる二人の想いは同じ、、と
ロマンチストの二人です。




ぞろ目の2月22日「竹島の日」っていうのは、
島根県が制定したんだそうですね。
その22日には、記念式典が・・・って
もちろんそれは、燐国と領土問題でモメてる「竹島」のことです。

こちらのブログでよく記述しています
大場栄と峯子の思い出の竹島海岸の竹島というのは、
愛知県蒲郡市の竹島です。
三河湾には、その向こうに三河大島があります。
「大島」も日本全国にありますね(^^;)
この辺りで大島といえば、無人島で夏は1番の海水浴場です。
峯子がトキメイた思い出を胸に秘めていた
大島の海水浴のエピソードもありましたね。
この無人島がなぜ竹島町でなく、三谷町かっていうのは、
島取りの昔からの伝説に、「しまとり話」っていうのがあって、
三谷と竹島と形原とで争っていたところ
いかだレースをして、勝ったところの領土にしようって
ことだったとか。
以前は、その古事にちなんで「いかだレース大会」(平成23年の模様)もありましたが、
今はなくなって、ちょっと淋しいですけど・・・・

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11月11日は「いい出会いの日」だそうです。
並んだ数字1111の、中の1を1本横にすると1+1(=2)となり、独身の2人が「いい出会い」をして「いい夫婦」になることを意味していることから。
11月22日の「いい夫婦の日」をすすめる会が制定。

栄と峯子の出会いは、
峯子の家に入隊の挨拶に来た(?)栄と
出会い、意識したのでしょう。
多分最初の満洲行きの前ですから
昭和8年(栄満19歳)の頃と思われます。
16年になって、お部屋を改装したのでしょうか、
栄が出会いの場所として回想しています。

======
栄 16年11月24日

君のところの応接室□□□(判読不明)思い出が深い。
初めて君を知ったのも
そこでは無かったかしら。


====

栄と峯子のドラマティックな生涯の始まりです。








そろそろ、週末には花火が上がり
祭りの準備に
あちこちから祭囃子が聞こえてくる季節です。
峯子の住んでいた町・三谷には、
天下の奇祭と言われる「三谷祭」が10月27(土).28(日)に行われます。
お手紙の中にも、祭りの記述は何度も出てきます。
三谷祭と並び天白社の祭りも素敵な思い出があり
「あなたの懐かしがっていらした祭り」と書く峯子に、
「片手落ちなり」とあるように
二人とも祭り好きのようでしたね。


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数あるお手紙の中で、
ひとつを選ぶとしたら???
と聞かれ、沢山ありすぎて、困ってしまいましたね。
恋人時代から数えれば、9年間の二人の思い出は、
色あせずに脳裏に焼き付いていて、
どれをとっても栄と峯子の世界を形成しています。
恋人時代の始まり:紀元節の蒲郡海岸でのデート

天白神社
御神楽お祭りでのエピソード
五号での暮らし:八重桜白バラ

の話:恥ずかしい初夢
怪我看病にまつわる話
唄の歌詞に歌われたり、離れて見上げる月の話題など、
いろいろありすぎますね・・・・・・

二人の想いは、深く、熱く、お手紙に語られます。

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天の川をはさんで、
一年に一度の逢瀬を待ち侘びる牽牛と織姫ですが、
この七夕様の7月7日は、
いろいろな意味でも栄と峯子の大切な日になっています。

===一部引用===
峯子 17年7月7日

今日は七月七日、事変記念日でございます。
支那事変始まって満五年!
それともう一つ峯子達にとっては意味深い記念日でございます。
昨年の今日名古屋駅へ御出迎え申し上げました
懐かしい日でございます。
楽しかった一ヶ月は夢の間に過ぎ去り
もう、一年の月日があれから流れました。

====

一時帰国で、つかの間の幸せな時も過ぎ
別れがたい峯子は、
栄を見送りに本州の果てまで付いていきます。
この日記は、16年の7月の一時帰国から1年経って書かれています。

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初めての方には、
このブログの読み方

家のフェンスに野バラが花を咲かせています。
白い薔薇は、峯子と栄の愛の巣:五号にも
咲いていました。
白いバラによせ
二人の新婚時代の暮らしの幸せな時代が
甘美に蘇ります。



来週、5月21日の朝、日本の各地で
金環食がみられるというので、
世紀の一大天体ショーを見るべく
この間のイベントで貰った日食眼鏡を
どこにやっちゃったっけ~と探しています。

昭和16年の9月の日食は、
栄も峯子も、時を同じくして空を見上げ、
手紙の話題にしています。
ススで黒くしたガラスで見ていたようで、
子どもが裏表を間違えて鼻を真黒にしたとの
かわいいエピソードが書かれています。
子どものエピソードカテゴリー記事)
同じ空を見上げて時を共有できる
月の話題もたくさん書かれています。
ゴールデンウィーク終盤の満月は大きかったですね。
ごらんになりましたか?
満月が通常よりも大きくて明るく見える
「スーパームーン」と呼ばれる現象だそうです。
米航空宇宙局(NASA)などによると、
楕円形の軌道を描く月が、
地球に最も接近するタイミングで満月になると、
最も遠い時より最大で大きさが14%、
明るさは30%増すといいます。

峯子の手紙には、月の話題は何度も出てきます。
歌の歌詞にも月の話題が。

遠く離れた二人の見上げる空の月の話題は、
距離を飛び越えても共有できるものとして
繋がりが持てたからでしょう。




今月の21日は、金環蝕ですね。
このところ、雨降りが続いています。
でも、さほど寒く感じないのは、
春の雨だからでしょうか?
作物には慈雨。
菜の花の蕾もあがってきました。

栄も、峯子も
菜の花や桜の春を
待ち遠しく望んでいました
春はもうすぐ。
峯子は、なかなか帰らない栄を
季節の春は巡ってきても
我が家の春」はいつ?と
何度も書き、
家族のそろうことを待ち侘びていました。






昨年2011年の2月11日は、「太平洋の奇跡~フォックスと呼ばれた男」全国一斉ロードショーでした。
栄と峯子にとっては、
思い出の紀元節ですね。
恋人時代、沖の白帆を数えた蒲郡海岸での思い出は、
甘美に蘇り、
帰っていらしたら恋人時代からやり直しましょうという
スタートラインになる日でした。


しかし、この符合は
何かしらの縁を感じますね。













冬のメニューの定番は、おでんでしょうか。
栄と峯子にとって
懐かしく思い出すおでんは、
栄の御津南小学校の教師時代の
正月行事に食べた御津のおでんです。
まだ恋人だった二人、
峯子を誘って案内した栄も
寒さなどかまわないほど
熱かったのだろうと思います。

この地方では、
おでんと言えば、
大根・こんにゃくに味噌をつけたり、
はんぺんや竹輪などを煮たりしますが、
バザーなので、串にさしたのでしょうね。





11月まで温かく、冬が来るかしら?と
思って言いましたが、流石に12月の声を聞いて
朝晩冷え込むようになりました。
栄のいる中国大陸の冬は厳しいですが、
冷たい布団でも
朝寝坊の栄は
新婚時代の温かさを思い出して懐かしがっています。

===一部引用===
栄 16年12月

大変夜冷える様になりました。
そちらはいかがですか。
僕等の所は本日から煖爐をたいているから、
内地と温度は大差ない事と思っている。
(中略)
五号の愛の巣ではフトンも軟く温かだったが、
ここではそうもいかないです。
床に入ってから30分程経ちましたが、
まだ足の方が冷たいです。冷たい襦袢に冷たい腰で、
もう馴れたからよい様なものの、やはり寝つき難いです。
 五号の古巣の温み(?)が恋しいです。


======

五号は、新婚時代にくらした豊橋市内の地名です。
二人の思い出には、
五号=愛の巣という意味で何度もお手紙に出てきます。
左フレームの検索枠で
「五号」をキーワードに検索してみてください。





菊の花のシーズンですね。
峯子も栄も秋は思い出のたくさんある季節ですが、
菊の思い出も懐かしく語られます。

峯子が、
===一部引用===
峯子 16年11月

十一月の声を聞きました。
秋もいよいよ深まり、
菊の花が今を盛りと咲き乱れています。


====

と書けば、栄も応えて

===一部引用===
栄 12月1日


菊も美しく咲いている事と想像する。
こちらにも支那菊があるが、
菊をみると手塩にかけた住宅の菊や学校の菊を思い出す。


====

栄は、花が好きだったようで
戦地に行っても珍しい花や草を見て
言及したり採取してきたりしています。













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HN:
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性別:
非公開
自己紹介:
2011年2月に出版。
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