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日中戦争(昭和12年)前から太平洋戦争サイパン島に渡る前までの七年間にわたって交された数百通の大場榮と峯子の往復書簡。戦地と故郷とを行き来するラブレターから当時の様子を垣間見る。 栄のサイパン島での活躍は「太平洋の奇跡~フォックスと呼ばれた男」「タッポーチョ 敵ながら天晴 大場隊の勇戦512日」をご覧ください。
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「戦火のラブレター」として新聞各紙に報道されました。
東愛知新聞 2010.8/25より
蒲郡と満州との間で交わされた大場夫妻の往復書簡
 約70年前の日中戦争時の4年間に、満州など戦地の夫と、蒲郡(当時の宝飯郡三谷町)の妻との間で交わされた往復書簡を「戦火のラブレター」と題し、文に綴(つづ)られた意味などを現代語に校正する活動が蒲郡、豊橋の両市民で進められている。出版社社長・水谷真理さん=豊橋市=は7日、多くの協力者を求めようと蒲郡市勤労福祉会館で経過報告会を開く。
 往復書簡は同市出身で元大尉の大場栄さん(1914-1992)と妻・峯子さん(1912-1992)との間で婚前の37年から結婚後の41年までの間、約1200通を交わしたとされる。今年5月、蒲郡市豊岡町に住む遺族の次男・久充さん方で見つかった。
 旧仮名遣いと草書体で書かれていることから、水谷さんが久充さんの承諾を得て後世に残すための資料にしようと、先月から蒲郡と豊橋の市民10人で校正する活動を行っている。
 栄さんは34年に徴兵され、豊橋第18連隊に配属。幹部候補生として軍事訓練を受けて翌年に満州国に。43年には大尉に進級した。
 書簡は当時の軍事郵便として戦地と蒲郡との間に交わされた。いずれも「検閲済み」の印や、差出人を証明する印章もある。
 夫婦の間に37年、長男が生まれ、栄さんは戦地に赴いているために顔を見ることができないものの、「軍人の子どもとして恥ずかしくない教育を」と伝え、峯子さんも「背の君 栄様」と愛情を示す書き出しや、近くの神社に無事を祈っていることを書き綴っているという。
 水谷さんは「息子を授かっても離ればなれとならなければならなかった新婚夫婦が愛を深めるためのラブレターとも受け取ることもできる」と分析。「家族を鼓舞して自らも奮い立たせる文面や、当時の蒲郡の描写もあり貴重な資料となる」と話している。
 校正は始まったばかり。27日午後1時半から蒲郡市勤労福祉会館で経過報告会を開いて、多くの参加者を募って製本化を目指している。
    ◇
 栄さんは大尉に昇格後、歩兵第18連隊衛生隊長としてサイパン島に出征。1944(昭和19)年6月のサイパンの戦いで日本軍は玉砕されたが、島のタッポーチョ山にゲリラ戦線を張り、翌45年12月に軍からの降伏命令書を受けてアメリカ軍に降伏した。
 このゲリラ戦線の模様を知った元米兵・ドン・ジョーンズ氏が82年12月に小説「タッポーチョ」を出版。小説を原作に平山秀幸氏を監督に「太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男」として映画化されることになった。栄さん役に俳優・竹野内豊さんが演じ、来年2月の上映を目指してロケが行われている。
 竹野内さんが役作りのために今年5月、久充さん方を訪れ、栄さんの墓参りをした。往復書簡はその際に発見された。
 (安藤聡)
 
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2011年2月に出版。
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