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日中戦争(昭和12年)前から太平洋戦争サイパン島に渡る前までの七年間にわたって交された数百通の大場榮と峯子の往復書簡。戦地と故郷とを行き来するラブレターから当時の様子を垣間見る。 栄のサイパン島での活躍は「太平洋の奇跡~フォックスと呼ばれた男」「タッポーチョ 敵ながら天晴 大場隊の勇戦512日」をご覧ください。
2011年にロードショーとして全国の映画館で上映され、
その後日テレ系でも番組でも取り上げられましたが、
今回は団体のイベントとして開催されました。



関係者あいさつの後、映画鑑賞。


迫力ある戦闘シーンも、米兵と日本兵の交渉場面など
俳優さんの演技力に圧倒されます。
日本兵の誇りある戦いを理解しようとする米兵の
敵であってもリスペクトできる柔軟な理解力。
米軍との圧倒的な軍備力の差を見て、民間人を守りつつ
最後まで闘志を燃やした闘いをしたい兵士たちに
投降ではなく抵抗を止める事を納得させる
上官の命令書に従うという知恵を使った解決策で、
見事な行軍で山を下りたのでした。

映画の最後のシーンは、捕虜収容所で日本の民間人と
戦場で拾われた幼い命を抱きながら
望郷の念を抱きつつ海の向こうを見る栄。

映画は日本人監督とアメリカ側の監督のシーン別での撮影や、
タッポーチョ山のジャングル内の撮影など
多くの困難を乗り越え、
完成次年度にはブルーリボン賞を受賞しています。

また、映画の下になった元米兵ドン・ジョーンズ氏により書かれた
英語版は「OBA、 THE LAST SAMURAI」

邦題「タッポーチョ 敵ながら天晴 大場隊の勇戦512日」
の冒頭には、日本のラストサムライの映画を作りたいんだと
何度も大場栄を訪ねるシーンから始まります。
(しかしドンさんの願いは叶わなかった。・
もしこの時の映画ができてたら、
高倉健の大場栄が見えてたかも?)

映画の舞台になったサイパンでの大場家の方々の写真や
映画クルーと一緒の写真等の展示品。
この映画のクルーと栄役の竹野内豊さんが大場家を訪れて
倉庫の奥にひっそりしまわれていた段ボールが開けられなかったら
栄と峯子のラブレターの本はできることはなかったのです。



映画内で描かれた栄が米軍将校に軍刀を渡すシーンですが、
サイパンのアメリカメモリアル会館にその当時の大きな写真が展示されていて、
今でもキャプテン大場は、島内で有名人だそうです。
大場家ご一行が、この写真の大場の親戚だと言ったら、
すごく歓待されたそうです。



映画官営の当時報道された新聞や
栄さんと妻峯子さんの交わした膨大なお手紙関連資料も
映画鑑賞された皆さんに見ていただきました。
お手紙発見の経緯や古いお手紙の”翻訳”については、最古記事をご覧ください。

なお、ウィキペディアで検索すると「大場栄」さんも
映画「太平洋の奇跡 ~フォックスと呼ばれた男~」
の項もあります。
探してみると、いろいろなことが分かりますよ。


ということで、映画鑑賞会の報告でした。

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プロフィール
HN:
大場書簡を読み解く会
性別:
非公開
自己紹介:
2011年2月に出版。
引用文の無断コピーはご遠慮下さい。

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