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日中戦争(昭和12年)前から太平洋戦争サイパン島に渡る前までの七年間にわたって交された数百通の大場榮と峯子の往復書簡。戦地と故郷とを行き来するラブレターから当時の様子を垣間見る。 栄のサイパン島での活躍は「太平洋の奇跡~フォックスと呼ばれた男」「タッポーチョ 敵ながら天晴 大場隊の勇戦512日」をご覧ください。
16年の7月~8月、栄は一時帰国しますが、
その前後で、長男一弘君の中の「父親像」が
変わった事と思います。
栄が戦地に行った12年10月は、
まだ8カ月で幼かったため、
父の顔もよく分からずにいた事でしょう。
でも、一時帰国をした夏、数えで五つの一弘君は、
しっかり父親の存在感を感じます。

===一部引用===
峯子 16年8月15日

今朝、一弘ちゃんがお早うございますの御挨拶の後
こんな事申しました。
「お父ちゃんのお写真を下へ降ろして下さい」
「どうして?」
「お父ちゃんのお顔忘れてしまいそうだから、よく見たいから」
一弘ちゃんの手の届く処へ降ろしてやりました。
私の口癖を覚えた事と存じます。
「淋しいねえ、お母さん。お父様がいらっしゃらないから」と
ませた口調で申します。


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2011年2月に出版。
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