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日中戦争(昭和12年)前から太平洋戦争サイパン島に渡る前までの七年間にわたって交された数百通の大場榮と峯子の往復書簡。戦地と故郷とを行き来するラブレターから当時の様子を垣間見る。 栄のサイパン島での活躍は「太平洋の奇跡~フォックスと呼ばれた男」「タッポーチョ 敵ながら天晴 大場隊の勇戦512日」をご覧ください。
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現代ほどは音楽は溢れていませんでしたが、
女工さんたちも休日には映画や音楽を楽しんだようです。
当時の蓄音機はどんなんだったんでしょう?

こんなマークの会社の蓄音機だったかも。

峯子が聴いたのか、女工さんの宿舎から漏れ聴こえてきたのか
映画「人妻椿」(小島政二郎の小説・映画:作詞:高橋掬太郎 作曲:竹岡信幸)のレコードの話。
そして、歌詞にある佳子の気持ちに
自身をなぞらえています。

==
昭和13年7月 峯子の手紙より
明日は公休なので、蓄音器を遅くまでかけています。

  いとしの妻よ泣くじゃ無い
      例へ別れて住めばとて
仰ぐみ空に照る月は   
 西も東も同じ事
    浮世の風よ吹くじゃ無い
     巡り合うまで帰るまで
      吹けば涙の白露に
        濡れて傷付く紅椿

大好きなあの歌が微に聞こえて来ます。
人妻椿の佳子の様に、私も一弘を抱いて
健気に貴方様のお帰りをお待ちしています。
浮世の風よ、峯子達にも静にあれ。
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2011年2月に出版。
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