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日中戦争(昭和12年)前から太平洋戦争サイパン島に渡る前までの七年間にわたって交された数百通の大場榮と峯子の往復書簡。戦地と故郷とを行き来するラブレターから当時の様子を垣間見る。 栄のサイパン島での活躍は「太平洋の奇跡~フォックスと呼ばれた男」「タッポーチョ 敵ながら天晴 大場隊の勇戦512日」をご覧ください。
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8月15日放送のNHKテレビ「ふたりの贖罪」は、
とても感動を呼ぶストーリーだった。
日米二人の元軍人が、それまで相手国に対する敵意識:憎しみを
聖書の言葉に感銘し回心、キリスト教の神父となって
それぞれの「敵国」を伝道して回ったというドキュメンタリー。
二人の間には共通の意識
聖書の中の言葉「汝の敵を愛せよ」があり、
伝道中にも多くの人々の憎しみの心を溶かし癒してきた。
天国では二人は「兄弟」としてであっているかもしれない。

思い出されたのは、
戦後30年くらいのビデオにあった、大場栄さんがサイパンでの慰霊祭に参加したとき。
サイパンで生き残った元日本兵らと、タッポーチョの著者ドンジョーンズとが「戦友」として
隠れてゲリラ戦を続けていた山道を仲良く歩くシーンや
元敵将が来日して栄さんと当時を語り合う交流の記事。

同じ空気を吸うあちら側とこちら側にいても
理解し合うことで「無知」から「理知」に代わる。変えられる。

聖書の中の言葉から(無知は無理解を生み、無理解は憎悪を生む)
無知から生まれる憎しみの連鎖を断ち切ることこそ
「ノーモア パールハーバー」であると番組は締めくくる。

武器では国は守れない。

冒頭紹介の番組の最後、淵田さんの娘さんが米国人と結婚
(反対する家族の中でただ一人の理解者は父だったそうだ)し
アメリカで暮らしているが、国を超えて親戚になれば
「日本人」とか「米国人」でなく
「そうすればただ『人間』になるね。」と彼女の夫の発言。

番組は再放送されるかもしれませんね。
オンデマンド再放送リクエスト





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自己紹介:
2011年2月に出版。
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