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日中戦争(昭和12年)前から太平洋戦争サイパン島に渡る前までの七年間にわたって交された数百通の大場榮と峯子の往復書簡。戦地と故郷とを行き来するラブレターから当時の様子を垣間見る。 栄のサイパン島での活躍は「太平洋の奇跡~フォックスと呼ばれた男」「タッポーチョ 敵ながら天晴 大場隊の勇戦512日」をご覧ください。
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春、花の芽吹く頃が、一番好きだった榮。
誕生月だから、ということもあるのでしょうか?
冬の寒さは、満洲の厳しい訓練を思い出すのでしょうか、
辛い冬から解放された暖かさ
待ち望んでいたようです。
春の花の描写は、内地の花を思い出すのか、
榮の手紙にはたびたび出てきます。

===一部引用====

榮 16年3月
「暖花、歌鳥」というが、いよいよ春が来た。
この付近は土地がやせている為か、
比較的草の伸びが遅いが、
◎◎付近はすでに二十センチ位青々と伸び、
菜種が黄色く咲いていかにも春らしい気がする。
もう内地も桜がほころびかけている事と想像する。
学校の桜もつぼみが膨らんで窓越しに見える事と思う。


====

【注】 ◎◎は伏字
地名や軍隊の規模などは、
手紙では軍事機密に当たり、
伏せ字になっています。
===一部引用====
榮 14年3月

中支の戦場にも春が訪れて、
荒れた岩陰に時々
タンポポやスミレが咲いているのを見受けます。
麦が二寸位に伸びています。
この便りが君の手に入るまでには
麦も四、五寸に伸びる事でしょう。
もう夏服でもよい位、暖たかです。

=====
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2011年2月に出版。
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