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日中戦争(昭和12年)前から太平洋戦争サイパン島に渡る前までの七年間にわたって交された数百通の大場榮と峯子の往復書簡。戦地と故郷とを行き来するラブレターから当時の様子を垣間見る。 栄のサイパン島での活躍は「太平洋の奇跡~フォックスと呼ばれた男」「タッポーチョ 敵ながら天晴 大場隊の勇戦512日」をご覧ください。
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栄の手紙の中に、
満洲で歌い馴染んだ軍歌「討匪行」というのがあります。
この歌を聞くと、雪の北満で防寒帽につつまれて訓練された頃が
思い出されるのだそうです。

どんな歌詞なんでしょう。
討匪行」作詞 関東軍/八木沼丈夫・作曲 藤原義江

1番
 どこまで続く 泥濘(ぬかるみ)ぞ 三日二夜を 食もなく 雨降りしぶく 鉄かぶと 雨降りしぶく 鉄かぶと

2番
 嘶(いななく)く声も 絶えはてて 倒れし馬の たてがみを かたみと今は 別れ来ぬ かたみと今は 別れ来ぬ

3番
 ひずめのあとに 乱れ咲く 秋草の花 雫して 虫が音 ほそき日暮れ空 虫が音 ほそき日暮れ空

4番
 既に煙草は なくなりぬ 頼むマッチも 濡れはてぬ 飢せまる夜の 寒さかな 飢せまる夜の 寒さかな

・・・と15番まで続くようです。

5番以下は、
5番  さもあらばあれ 日の本の 吾はつわもの かねてより 草むす屍 悔ゆるなし 草むす屍 悔ゆるなし

6番  ああ東の空遠く 雨雲ゆりて とどろくは わが友軍の 飛行機ぞ わが友軍の 飛行機ぞ 

7番  通信筒よ カンパンよ こえもつまりて 仰ぐ眼に 溢るるものは 涙のみ 溢るるものは 涙のみ

8番  今日山狭の あさぼらけ ほそくかすけく たつけむり 賊馬は草を 食むが見ゆ 賊馬は草を 食むが見ゆ

9番  露冷えまさる 草原に 朝立つ鳥も 慌し 賊が油断ぞ ひしと寄れ 賊が油断ぞ ひしと寄れ

10番  面かがやかし つわものが 賊殲滅の 一念に 焔と燃えて 迫る見よ 焔と燃えて 迫る見よ

11番  山こだまする砲の音 忽ひびくときのこえ 野辺の草を呉れないに染む

12番  賊馬諸共たふれ伏し 焔はあがる山の家 さし照れる日のうららけさ

13番  仰ぐ御稜威の旗の下 幾山越えてきょうの日に あう喜びを語り草

14番  敵にはあれど 遺骸に 花を手向けて ねんごろに 興安嶺よ いざさらば 興安嶺よ いざさらば

15番  東亜細亜に国す 吾日本 王師一たび ゆくところ 満蒙の闇 晴れ渡る 満蒙の闇 晴れ渡る

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大場書簡を読み解く会
性別:
非公開
自己紹介:
2011年2月に出版。
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