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日中戦争(昭和12年)前から太平洋戦争サイパン島に渡る前までの七年間にわたって交された数百通の大場榮と峯子の往復書簡。戦地と故郷とを行き来するラブレターから当時の様子を垣間見る。 栄のサイパン島での活躍は「太平洋の奇跡~フォックスと呼ばれた男」「タッポーチョ 敵ながら天晴 大場隊の勇戦512日」をご覧ください。
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昭和15年の年末から16年初頭のお手紙に、
弾丸列車」の話題があります。
計画は14年に出来ていたもののようですが、
実際に測量等工事にかかって民間に知られるようになったのは
15年ぐらいのことらしい。
新幹線?って早とちりしましたが、
東三河のおおむねのコースは、この戦前の弾丸列車計画の時に
買収確保した所を通って新幹線ができたらしいですね。
豊橋駅が高架でなく唯一地上駅だという今朝の
東日に、弾丸列車の言葉が出てきてちょっとびっくり。

=== 峯子のお手紙(75)より 一部引用 ===
15年12/29 峯子
十カ年計画で下関から東京まで
東海道線に平行にもう一本鉄道線路が出来ます由。
内々で測量しておられます。
弾丸の様に早くて五カ所位停車するだけの弾丸列車とか? 
ちょうどあの辺を通りますのよ。
(注)あの辺 というのは、思い出のミカンの木の辺りなんですが・・・・
栄の実家の周辺は、ミカン畑の多い地区なんです。

蜜柑の思い出!
 こう申し上げただけで、貴方様の胸にも
胸の痛くなる様な快い思い出が湧き上がる事と存じます。


====


弾丸列車計画は、敗戦の濃厚になる18年頃には
計画がボツになってしまったようですけれど、
ミカンの木の思い出は、二人の心には何時までも色あせず
手紙に何度も登場します。
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2011年2月に出版。
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