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日中戦争(昭和12年)前から太平洋戦争サイパン島に渡る前までの七年間にわたって交された数百通の大場榮と峯子の往復書簡。戦地と故郷とを行き来するラブレターから当時の様子を垣間見る。 栄のサイパン島での活躍は「太平洋の奇跡~フォックスと呼ばれた男」「タッポーチョ 敵ながら天晴 大場隊の勇戦512日」をご覧ください。
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一度目というのも変ですが、
南方で戦死との通知が、
昭和20年8月、峯子の元に届きます。
その頃は
混乱の中でしたでしょう。
10月3日公葬(当時の新聞記事による)の後、
自宅葬が行われたのは、20年10月16日です。
その事は、翌21年10月15日に書かれた
峯子の最後の手紙にあります。

===一部引用===
峯子 21年10月15日

昨年の明日(十六日)は、
貴方様の自宅葬儀の日でございました。
黒の喪服に水晶の数珠をつまぐる峯子の姿は、
今考えただけでも瞼が熱くなります。
でもその時は、涙一滴落とさないで、
さぞ他人目には健気に見えました事と存じます。
昨年八月公報入手、
一昨年サイパン島玉砕の悲報より、
覚悟はいたしておりましたものの、
余りの悲しさ辛さに・・・・泣けるだけ泣いて
魂の抜けた人間のような日を過ごしていました。


====

この引用部分は、
8枚の手紙の1枚目にありました。










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2011年2月に出版。
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