忍者ブログ
日中戦争(昭和12年)前から太平洋戦争サイパン島に渡る前までの七年間にわたって交された数百通の大場榮と峯子の往復書簡。戦地と故郷とを行き来するラブレターから当時の様子を垣間見る。 栄のサイパン島での活躍は「太平洋の奇跡~フォックスと呼ばれた男」「タッポーチョ 敵ながら天晴 大場隊の勇戦512日」をご覧ください。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

栄は17年の秋から満洲国海城に配属されます。
家族官舎に峯子を呼び寄せますが、
長男一弘の入学を心配する峯子に宛てて
満洲の学校のことを書き送っています。
===一部引用===
栄 17年9月初めころ

さて、こちらに来ました。
毎日多忙にまぎれ、便りするのが遅くなって申し訳なし。
ここは一小都市ですが、日本人も相当多く
小学校も田舎の学校より相当立派なのがあります。
幼稚園もありますが、目下保母なき為閉園していますが、
職員さえあれば開かれるそうです。
小学校は生徒は牧山の学校の半数より少し多い程度ですが、
複式でなく設備も相当立派で職員も目下九名だそうです。
一弘の教育には何等さしつかえないものと思います。
ただ、官舎から一粋位あります。
日本人街の中央です。


====

これを見て、峯子の心配は軽減されたでしょう。
でも、その他に心配の種は多く、
9月から旅立つまでの約2カ月は、
あれこれソワソワしながらも
渡満の準備に追われます。
PR
Comment
Name
Title
Mail(非公開)
URL
Color
Emoji Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
Comment
Pass   コメント編集用パスワード
 管理人のみ閲覧
Trackback
トラックバックURL:
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
プロフィール
HN:
大場書簡を読み解く会
性別:
非公開
自己紹介:
2011年2月に出版。
引用文の無断コピーはご遠慮下さい。

「大場書簡を読み解く会」
senkanoloveletter@live.jp
最新コメント
[08/30 大場書簡を読み解く会]
[08/06 大場書簡を読み解く会]
[08/06 kazoz]
[05/28 大場書簡を読み解く会]
[05/24 ファン]
最新トラックバック
お問い合わせメール
メールはこちら
ブログ内検索
バーコード
アクセス解析
カウンター
Copyright ©  -- 大場栄と峯子の「戦火のラブレター」 --  All Rights Reserved
Designed by CriCri Material by 妙の宴
powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]