忍者ブログ
日中戦争(昭和12年)前から太平洋戦争サイパン島に渡る前までの七年間にわたって交された数百通の大場榮と峯子の往復書簡。戦地と故郷とを行き来するラブレターから当時の様子を垣間見る。 栄のサイパン島での活躍は「太平洋の奇跡~フォックスと呼ばれた男」「タッポーチョ 敵ながら天晴 大場隊の勇戦512日」をご覧ください。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

昨夜はいい月が出ていました。
と思ったら、今日が中秋の名月だそうです。

中国大陸と郷里の蒲郡に離れて暮らす二人は、
共通の話題として、空を見上げて月を見ています。

===一部引用===
峯子  14年 1月8日
月に祈っている峯子の姿が、支那では月の表に映っておりませんかしら。
=====     

特に秋の手紙にはロマンチックな想い出の月の話題はちょくちょく出てきます。
月のウサギの話(栄)や、
===一部引用===
栄 14年10月ごろ
今夜も壕の片隅でコオロギが秋を物語っています。
晩月がほの白く戦場を含んで、淡い、
それでいて淋しい秋だなあ、という感じを深めます。
どうかすると秋の月が、コオロギの鳴く音が、
遥か峯子達の傍に帰してくれます。 

===一部引用===
峯子 15年9月23日
お天白様の祭礼も、新の十六日にすみました。
事変下の事とて余興も夜迄はございませんでしたけれど、
丁度十五夜でございましたので、中空に輝いた月の美しかった事・・・・・
戦地でもきっと御覧下さいました事と存じます。
======
また、秋の思い出の三日月(栄)、

歌に出てくる離れてみる月も話題に上ります。
人妻椿の月の話(栄)、
人妻椿の歌詞(峯子)、
と、ロマンチストのお二人です。






PR
Comment
Name
Title
Mail(非公開)
URL
Color
Emoji Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
Comment
Pass   コメント編集用パスワード
 管理人のみ閲覧
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
大場書簡を読み解く会
性別:
非公開
自己紹介:
2011年2月に出版。
引用文の無断コピーはご遠慮下さい。

「大場書簡を読み解く会」
senkanoloveletter@live.jp
最新コメント
[08/30 大場書簡を読み解く会]
[08/06 大場書簡を読み解く会]
[08/06 kazoz]
[05/28 大場書簡を読み解く会]
[05/24 ファン]
最新トラックバック
お問い合わせメール
メールはこちら
ブログ内検索
バーコード
アクセス解析
カウンター
Copyright ©  -- 大場栄と峯子の「戦火のラブレター」 --  All Rights Reserved
Designed by CriCri Material by 妙の宴
powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]