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日中戦争(昭和12年)前から太平洋戦争サイパン島に渡る前までの七年間にわたって交された数百通の大場榮と峯子の往復書簡。戦地と故郷とを行き来するラブレターから当時の様子を垣間見る。 栄のサイパン島での活躍は「太平洋の奇跡~フォックスと呼ばれた男」「タッポーチョ 敵ながら天晴 大場隊の勇戦512日」をご覧ください。
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栄の手紙は、年月が不明のものが多く、
内容で判断できるものもありました。
この手紙は、天長節とか
子どもが「もう歩くだろうね」とあったことから、
13年春のものと分かりました。

===一部引用===
栄 13年4月29日
一弘の写真、額に入れて、将校室に掲げてある。
目下のところ、将校室に俺一人だから、
○○に来てから呑気にくらしている。
もっとも状況はなかなか急ですから、警戒は厳重しています。
あまり弾の下を走って生死の間を往復したり、
お前達の事を考えると神経衰弱になりそうです。
人間は、運命だと思ってなる様にしかならないと、
なるべく呑気に過ごそうと思います。

====

【注】文中の○○は、伏せ字
手紙は検閲され、
居場所が特定されないよう、機密扱いになっていたらしい。

栄はたびたび子どもの写真を送れと催促しています。
この手紙では、呑気に過ごそうと記述されていますが、
この手紙を書いた直前まで、40余日間の討伐で
もうダメだ!と感じた時もあったが、
家族の「写真を見て朗らかに」なったと書かれています。
家族愛は勇気を奮い立たせるようです。

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2011年2月に出版。
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