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日中戦争(昭和12年)前から太平洋戦争サイパン島に渡る前までの七年間にわたって交された数百通の大場榮と峯子の往復書簡。戦地と故郷とを行き来するラブレターから当時の様子を垣間見る。 栄のサイパン島での活躍は「太平洋の奇跡~フォックスと呼ばれた男」「タッポーチョ 敵ながら天晴 大場隊の勇戦512日」をご覧ください。
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海の特攻・マルレ 小笠原久雄の手紙
明日からは百姓になります」から
久雄は、太平洋戦争終戦間際の昭和20年8月10日に、
福山から静岡の友人に託して郷里の最愛の妻へ手紙を出しています。

====一部引用====
取急ぎ失礼致します。
また、もう新聞等にてご承知の事と思いますが、
一昨日(八日)ここで空襲を受けました。
被害に就いては申されませんが、豊橋あたりと同様です。
お蔭様にて私も災禍から幸にして無事免れました。
何卒御安心下さい。自分の所持品も、大方焼失せず済みました。
身体も相変わらず頑健にて微傷一つ受けず、
自己の職場も敢闘しております。
これも神佛の加護、いとしの君等の祈念の賜に存じます。

===

久雄は、大変な状況の中、一刻も早く自身の無事を知らせたく
「取り急ぎ」筆をとっています。
郵便も、届くか分からないと思いながらも、
郷里の事も心配で居ても立ってもいられない
彼の心境が手に取るように分かります。
豊橋の空襲と言うのは、6月19~20日の時のことでしょうか?



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自己紹介:
2011年2月に出版。
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