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日中戦争(昭和12年)前から太平洋戦争サイパン島に渡る前までの七年間にわたって交された数百通の大場榮と峯子の往復書簡。戦地と故郷とを行き来するラブレターから当時の様子を垣間見る。 栄のサイパン島での活躍は「太平洋の奇跡~フォックスと呼ばれた男」「タッポーチョ 敵ながら天晴 大場隊の勇戦512日」をご覧ください。
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毎年5月12日は看護の日です。
ご承知のごとく、ナイチンゲールの日、
国際ナースデーに由来するものなんだそうです。

栄は何度も入院していますが、
そのたび峯子は心配し、お側で看病できたら・・・
と思った事でしょう。

栄がサイパンから帰ってからの話ですが、
峯子が栄を看病したことが
「タッポーチョ 敵ながら天晴大場隊の勇戦512日」に書かれています。
極限状態の戦場に長くいて、
きっと悪夢にも悩まされたことでしょう。
辛い体験で病んだ傷みも、
峯子の愛情こもった看病で回復した事と思います。
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お手紙の発見当時は、
沢山の封筒や便箋の束がアトランダムでしたので
整理番号を付けて打ち込みをしていました。
だんだん様子が分かってきて
ジグソーパズルのように
年代順に並べられるようデータ整理しています。
でも、
まだ不明なものもかなりあって
原本は、まだそのままになっています。
二人がやり取りするようになった
昭和12年からの手紙が多いのですが、
それ以前からの手紙もあります。
少し時間を取れるようになったら
ファイリングしたいと
その準備にかかっています。
原本には、番号を書いたりできないので、
1通ずつクリアファイルなどに入れて
分類できるような番号を付け直ししようと思っています。

そのための、お手紙冒頭の部分だけを
整理番号順に書き出した一覧表を作っているのですが、
まだ、「大場栄と峯子の戦火のラブレター」に
掲載されないお手紙も、読み返すと
とても、素敵な記述に出会い、
一人でほくそ笑んでおります。(^▽^)
峯子の手紙(16年4月)に、
「八卦見では16年の夏から運が開けると言われた」
15年のころに見てもらった様ですので、
期待しています。
当たるも八卦、当たらぬも・・・・
ですから、どのくらい信じていたか分かりませんが、
16年の夏に榮が一時帰国していますから、
当たっていた?
でも、すぐ分かれて別離が続くんだから
外れた?


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大場家の方にうかがうと
栄と峯子の結婚届けは、
ご長男の出生届の二日後に出されています。
二人の結婚については
周囲の反対もあったようですし
農業も忙しい時期も重なり
親戚を呼んでの披露もなく
きちんとした届け出が延び延びになっていたのでしょう。

お手紙の宛先が、
牧山の大場姓で峯子宛てになっていたり
平野姓だったりしていて
事実婚と届け出には間があったみたい。
その辺も、混乱の元でしたね~。
榮と峯子さんのお手紙は、
昭和18年の海城(満州)のものが最後と
思っていました。
しかし!
大場榮と峯子の戦火のラブレター
発行後の、第2刷用に校正作業の中、
大発見が・・・・・
これは、凄い事になるかも・・・・・??


というのも、お手紙は順不同
順序良く保管していないんですよ。
少し、整理しておかなくては、と思っています。


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作業の裏話
公式発表では、およそ600通となっております。
よくぞ書いていただきました。
筆まめなお二人です。




しかし、峯子さんの押し入れから出てきた段ボールには、
榮からだけでなく、
妹や、牧山の父、弟、女学校の友達、生徒からのお手紙、
郵便局からの通知(俸給)、注文品など
混ざっていましたので、
もう100通以上は裕にあったと思います。
おおよそ1000通のうち、
そういったものを除いて
榮と峯子の分だけを、「翻訳」しました。
榮の手紙にも書いてありましたが、
無くしたものも何通かあるようで、
抜け落ちていて、話が一方にしかない部分も。
また、一通には4~5枚の便箋に書かれている事が多いのですが、
どこにも続かないものも何枚かあって、
実は
正確には
何通あるか分からない(・へ・;)・・・・・
時間がなくて見てないものもあるんです。
まだまだお宝が眠っているかも・・・・
しかも、一つの封筒に、
2通が一緒に入っているのもあって
処置に困りました。
ぞろ目が揃いました。
夫婦の日とかおでんの記念日だそうです。
おでんを食べるときに
「フーフーフー」と息を吹きかけることから
「フー(2)フー(2)フー(2)」の語呂合せでww。
おでんと言えば、
御津南の正月のバザーですね。
そぞろに胸の痛くなる思い出があったとか。

その他、
「思い出の場所など」カテゴリー
二人の思い出キーワードのいくつかが分かります。


実は、「大場栄と峯子の戦火のラブレター展」には
当時のことをよく知る方々が多数お見えになってまして、
会場にいらした方から、
いろいろ教えていただきました。
新たな発見~~!でございます。
熱心にお読みいただいたこと
誠に感謝いたします。
詳細につきましては、
第2刷ができるようになりましたら、
また、その時に。



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「作業の裏話」
「大場栄と峯子の戦火のラブレター」は、
栄と峯子の交したお手紙を収録したものです。
小説でも日記でもありませんから、
あたりまえな事ですけど、
お手紙の内容は、
古い事から順番に書いてあるわけではありません。
雨が降れば、ああ、あの雨の日を思い出し、
花が咲けば、当時咲いていた愛の巣の暮らしを思い出し
記念日には、またその何年か前の日に帰って
二人共通の「あの頃・あの時」が
蘇ってくるのです。
半年経ってから、または
1年半経って、2年も3年も経ってから
昔の日の出来事が語られています。
編集の際、
お手紙をアトランダムに読むうち、
そうして、
空白が埋められ、
二人のスイートホームの五号の暮らしぶりが
ジグソーパズルをはめ込むように
明らかになってきました。
そのパズルのような解読作業には、
ワクワク感が伴いました。

もちろん、ご当人様たちは
後年になって出版なんてことは
微塵も思っておられませんでしたことでしょう。
でも、二人の間で交わされる内容は、
とても現代に生きる私たちにも
いろんな意味で感銘を与えることと存じます。

栄さんにとって、どんどん溜まっていく手紙の携行も困難ながら、
命の次?くらいの大切さだったのでしょう。
よくぞ、と思います。
激しい戦場の描写もありますが、兵の育成や訓練の事や、
また、兵隊たちの遺書を預かった上官としての責任感、
家族への気遣いも
手紙から窺い知ることができます。

峯子さんの手紙は、至極丁寧語が使われ
夫として敬いの念をこめた言葉遣いになっています。
また、四季折々の枕の言葉にも、
情景が目に浮かぶような美しい日本語が使われています。
愛らしく聡明な女性ですね。
内容も、生活の中で当時の世相が描かれ、
銃後の暮らしが見えてきます。
子供の成長を楽しみにしつつ
峯子さんも、母として成長していく様が
手紙から読み取れます。

こうしたお二人のお手紙の原本の素晴らしさを損なわないよう、
校正作業にも気を遣いました。

記事がたくさんになり、
全体では支離滅裂(?ww)かと思いますので、
左のフレームでカテゴリー別で
読んでいただくと、まとまって
よろしいかとも思います。

「作業の裏話」カテゴリー
業界だけに通じる用語は、
どこでもあると思いますが、
軍で使う暗号なのか、
栄と峯子だけに通用するものなのか分かりませんが、
二人だけの『秘密の言葉』があったようです。
思い出のキーワードの他にも、
科学の勉強に行く」とか、
なんだか思わせぶりに
今度『海を見る』とお便り下さいますまで
峯子と一弘と二人ままの現状で待つ

とありますが、何のことでしょう?
手紙の束が発見された時、
峯子からの手紙は、
綴じひもでひとまとめにしてありまして、
栄の几帳面さが窺われます。
栄の手紙の中でも、
何度か峯子からの手紙について記述されていて
数十通あるので整理したとか、
綴じた物が
2寸ぐらいとか、
何百通になって1寸2冊になっているとか
書かれていました。
まだ内容を読んでいなかった初期の頃
きっと年代順に綴じてあるのだろうから

思ったのですが、
それは大きな間違いでした(><;)
ぜ~~~んぜん、バラバラwwww
届いたのも、書いた順とは無関係だったみたいですし・・・
前の手紙も何度も読み返していたのでしょう。
封筒がないから、消印も無かったので
順番は分からなかったのです。
かろうじて、月日は書いてあっても
何年のものなのかが分からないまま。
何しろ昭和9年くらいから18年までありましたから。

ウワ~ン
今から思うと、
このバラバラなのを、
書かれた順番に並べ直すという
謎解き作業に費やした時間が
一番大変でしたね。
往復書簡は、1000通にもなるか?
という膨大な量ですので、
すべてを1冊の本に納めることはできませんでした。
当時の郵便事情で、
内地から軍宛てのものは、
番地でなく、所属の隊名で出していますが、
進軍中は、場所がどんどん奥地へ移動するので
届けたり受け取るのが困難だった事でしょう。
届く順番も前後するのも、珍しくなかったようです。
そんな事情で、同じ内容が何度も書かれていましたので
重複する部分は、削除してしまいました。
また、手紙に登場する人物が多すぎるので、
ご本人に直接関わらない知人の話題は
随分カットしてしまいました。

でも、面白いお話が沢山あったんです。

ご夫婦仲良しで農作業していたK夫妻の事、
峯子の「トーチカ心臓」の女友達の事、
浜松のデパート屋上の池の鯉を捕まえようと水浸しになった長男の事件(ww)、
榮の弟たちのエピソード
妹の夫の赴任先に面会に行った際の電車でのエピソードなどなど

また、チャンスがあれば、御紹介したいと思います。

17年秋になって、戦地の状況も落ち着き
家族を呼び寄せられる環境になると、
栄は満洲海城の家族官舎に、峯子と一弘を呼び寄せます。
じゃあ、やっと親子3人水入らずで暮らせるようになって
良かった、良かった・・・・
??筈なのに、なぜか18年と思われる手紙があるのは・・・???

栄は、本部付きになっても
出張や警備があったのか、
かなり家族官舎からは隔たった辺境地にも?
たびたび行っていたと思われます。
当番兵が行き来して手紙等持ってきていたようです。
遠方の赴任地から、非番に峯子たちの元に帰れず、
「もう次まで待っておれんから、こっちまで来いっ」
という熱い「ラブレター」が残っています。

そういう状況が理解できたのは、
手紙の「翻訳」し始めて
随分時間が経ってからですので、
何で?? と思うことがいっぱいありました。


あってもあっても足りない時間ですが、
(校正目落としでてくるし)
取りあえず、本日が印刷にまわす原稿の最終締め切り。
ほとんど徹夜?の編集長の頑張りで
滑り込みできそうです。


乞うご期待(^0^)
なにしろ、360ページ。
(これでも、1000ページ超のお手紙を削って削って
ダイエットしたものなんですが。)
7~8年にわったてのお手紙数百通の中から
セレクトしたダイジェスト「大場栄と峯子の戦火のラブレター」ですから。
あれも、これも、と欲張って画像を選んでいましたら
・・・・・・・・

ガンバレ   PC!!

・・・・・・・・
校正も最終か?
なんて時期ですけど、あるんですね。
まだ、新たなる発見(もちろん間違いなんですけど)w

手紙は、読みにくい旧漢字ですし、
行書体というか変体仮名で、
間違って読んでしまうことがしばしばあります。
しかも
辞書もないかもしれない場所で書かれたものでしょうから
(よく、こんな難しい漢字書けると感心します)
時折、本文の字が間違ってたりすることもあります。
文字はそう書いてあっても、
解説の図が書いてなかったら、分からなかったでしょうね~。
本文には、両方「右」ってあったのに、
足の怪我の図に右と左と書いてあった。(@0@;)グワン
なんて事がありました。

ということで、気の抜けない確認作業。
最後まで緊張感を維持させていただいております。

中国の地名がたくさん出てきます。
今とは呼び名が違っているものもあるようです。
中国に関して詳しい大学の先生に聞いてみました。
手紙を読み取るときに間違えたらしくて
手偏なのか木偏なのかどっちか分からないものも
教えていただきました。
日本語では、音は一緒でも(中国語の発音は違うのでしょうが)
字が違って別の場所だったものもありますし、
地理不得意なんですよ~(><);グエー
歴史も~~~(T T)ヤダー

と、そんなこんなで、
人生、何でも勉強です。ハイ
地元の方に知っていただこうと、
近くのお店を中心に、PRチラシを置かせてもらおうと
目論んでおります。
映画「太平洋の奇跡」の主人公が蒲郡出身のヒーローだって
あまり知られていないみたいなので。
喫茶店とか、美容院とか、病院の待合室に
雑誌のコーナーに置いてもらえる感じで
作成しております。
お知り合いのお店でご協力いただける方
ありましたら、お知らせくださいね~♪

大きなポスターを貼っていただいています
協力者のご厚意で、こんなPRも
(こりゃ、目立つwwww)

また、
2月にちょっとした「戦火のラブレター展」を開催の予定です。
蒲郡駅近くの会館で、2月2週目の土日。
詳細はまだこれからですが、
本決まりになりましたらお知らせします。
手元の材料で、ちょっと工夫して
グッズあれこれ
こんなのも手に入ったし、
作業しております。

昨日今日明日と、文具や巡りwww
まだ最後の校正もしなくっちゃ~。
といいつつ、喫茶店などへ・・・
イエ、休憩じゃなくて
PRですよ、PR(^-^;)
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HN:
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性別:
非公開
自己紹介:
2011年2月に出版。
引用文の無断コピーはご遠慮下さい。

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