日中戦争(昭和12年)前から太平洋戦争サイパン島に渡る前までの七年間にわたって交された数百通の大場榮と峯子の往復書簡。戦地と故郷とを行き来するラブレターから当時の様子を垣間見る。
栄のサイパン島での活躍は「太平洋の奇跡~フォックスと呼ばれた男」「タッポーチョ 敵ながら天晴 大場隊の勇戦512日」をご覧ください。
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昨年11月にお知らせしましたが、
中津川の方でフィリピンで戦死された方の手紙、
来月出版されるようですね。
【中日新聞の本】
8月6日発売予定!
『戦場からの恋文』
太平洋戦争中、戦地フィリピンから、郷里へ残した妻へ「恋文」を送り続けた軍人がいた。
その軍人とは、岐阜県中津川市出身の青山泉陸軍大尉(戦時中は中尉)。
妻・青山フユさんは、受け取った手紙とはがき計約140通を大切に保管し、
さらに一字一句すべてをノートに書き写した。
夫婦に子どもはなかったが、高校教諭だったフユさんは、
戦死した夫の「恋文」を心の支えに、
生徒に対して実の母親であるかのような愛情を注ぎ、
1999(平成11)年90歳の天寿を全うした…。
昨年11月11日付「中日新聞」朝刊一面で報じ、
読者から大きな反響を得た、戦時下に交わされた夫婦愛の記録を本にまとめました。
全書簡から約60余通を精選。
東京大学名誉教授の宮地正人氏の詳細な解説を巻末に付けました。
今年も巡りくる暑い夏に、戦争で引き裂かれながらも
互いへの思いやりで強く結びついていた夫婦の姿を通し、
あの戦争とは何だったのか、改めて問いかける一冊となっています。
定価1,680円
A5判・カラー口絵8ページ+本文252ページ
~~~~~
こちらも、
大庭栄さんの「大場栄と峯子の戦火のラブレター」や
小笠原久雄さん「明日からは百姓になります」と
合わせて読みたい本です。
中津川の方でフィリピンで戦死された方の手紙、
来月出版されるようですね。
【中日新聞の本】
8月6日発売予定!
『戦場からの恋文』
太平洋戦争中、戦地フィリピンから、郷里へ残した妻へ「恋文」を送り続けた軍人がいた。
その軍人とは、岐阜県中津川市出身の青山泉陸軍大尉(戦時中は中尉)。
妻・青山フユさんは、受け取った手紙とはがき計約140通を大切に保管し、
さらに一字一句すべてをノートに書き写した。
夫婦に子どもはなかったが、高校教諭だったフユさんは、
戦死した夫の「恋文」を心の支えに、
生徒に対して実の母親であるかのような愛情を注ぎ、
1999(平成11)年90歳の天寿を全うした…。
昨年11月11日付「中日新聞」朝刊一面で報じ、
読者から大きな反響を得た、戦時下に交わされた夫婦愛の記録を本にまとめました。
全書簡から約60余通を精選。
東京大学名誉教授の宮地正人氏の詳細な解説を巻末に付けました。
今年も巡りくる暑い夏に、戦争で引き裂かれながらも
互いへの思いやりで強く結びついていた夫婦の姿を通し、
あの戦争とは何だったのか、改めて問いかける一冊となっています。
定価1,680円
A5判・カラー口絵8ページ+本文252ページ
~~~~~
こちらも、
大庭栄さんの「大場栄と峯子の戦火のラブレター」や
小笠原久雄さん「明日からは百姓になります」と
合わせて読みたい本です。
以前にもたびたびご紹介している
新城出身の小笠原久雄さんの残されたお手紙には、
郷里近くの豊橋空襲の事を聞き、遠く福山で心配する様子が書かれています。
手紙集「明日からは百姓になります」に収録。
また、8月豊橋での展示会にも
一部展示しますので、ご覧ください。
新城出身の小笠原久雄さんの残されたお手紙には、
郷里近くの豊橋空襲の事を聞き、遠く福山で心配する様子が書かれています。
手紙集「明日からは百姓になります」に収録。
また、8月豊橋での展示会にも
一部展示しますので、ご覧ください。
豊橋空襲犠牲者を追悼し平和を誓うつどい
2013年6月20日(木)
午後6時45分~ つどい
午後7時40分~ 灯篭流し
豊橋市 湊町公園
1945年6月19日~20日未明にかけての豊橋空襲を忘れないよう
「悲惨な戦争・空襲体験を語り継ぐことにより
二度とふたたび戦争の参加を繰り返さないと誓う」という
決意を込めたつどいです。
主催 豊橋空襲を語り継ぐ会
2013年6月20日(木)
午後6時45分~ つどい
午後7時40分~ 灯篭流し
豊橋市 湊町公園
1945年6月19日~20日未明にかけての豊橋空襲を忘れないよう
「悲惨な戦争・空襲体験を語り継ぐことにより
二度とふたたび戦争の参加を繰り返さないと誓う」という
決意を込めたつどいです。
主催 豊橋空襲を語り継ぐ会
1945年6月19日夜半から20日未明にかけ
米軍機B29爆撃機136機が豊橋の町を襲い
焼夷弾による空襲で
市街は焼き払われ、死者624人、被災者71,502人もの
被害がでました。
市街地が戦場となれば、多くの市民が犠牲になります。
豊橋空襲を語り継ぐ会では、
毎年この時期に、
二度とこのような惨禍を引き起こさないように誓い合う日とし
追悼碑のある湊町公園で灯篭流しをしています。
米軍機B29爆撃機136機が豊橋の町を襲い
焼夷弾による空襲で
市街は焼き払われ、死者624人、被災者71,502人もの
被害がでました。
市街地が戦場となれば、多くの市民が犠牲になります。
豊橋空襲を語り継ぐ会では、
毎年この時期に、
二度とこのような惨禍を引き起こさないように誓い合う日とし
追悼碑のある湊町公園で灯篭流しをしています。
これから出版の二つのラブレター
「大場栄と峯子の 戦火のラブレター」と
「明日からは百姓になります」の展示会を
2013年8月の上旬、
豊橋で1週間程度開催することになりそうです。
また、詳細は、決まりましたらお知らせいたしますね。
「大場栄と峯子の 戦火のラブレター」と
「明日からは百姓になります」の展示会を
2013年8月の上旬、
豊橋で1週間程度開催することになりそうです。
また、詳細は、決まりましたらお知らせいたしますね。
関西の首長の発言が、問題となって取りざたされています。
従軍慰安婦問題ですが、
国際感覚の無さと、女性蔑視の意識にあきれます。
男性の一方的な都合でなされた過去の恥ずかしい行為ですが、
当時の軍隊では公然となっていたようで、
妬きもちやきの峯子は、大変心配をしていて
栄が戦地へ出向く前に
「約束」してほしいと、栄に念押ししています。
誠実な栄は、きっと約束を守ったと思います。
「栄の人柄・好み」カテゴリーの記事を読む
従軍慰安婦問題ですが、
国際感覚の無さと、女性蔑視の意識にあきれます。
男性の一方的な都合でなされた過去の恥ずかしい行為ですが、
当時の軍隊では公然となっていたようで、
妬きもちやきの峯子は、大変心配をしていて
栄が戦地へ出向く前に
「約束」してほしいと、栄に念押ししています。
誠実な栄は、きっと約束を守ったと思います。
「栄の人柄・好み」カテゴリーの記事を読む
愛鳥週間ですね。
鳥の子育てシーズンです。
でも、ホトトギスは、托卵する鳥として色々な意味を持って使われますが、
徳富蘆花の小説「不如帰」は、ベストセラーになり、
お芝居や映画にもなりました。
日清戦争を背景に、戦争に行った夫を待つうち
病死してしまう悲劇のヒロインのストーリーです。
主人公に共感する背景があったのでしょう。
栄の手紙の文面にも、
「ホトトギス」がでてきますが、
ホトトギスでもあるまいに、凱旋を楽しみに待てと、
峯子の悲しみ・寂しさを払拭するよう
離れていると却って愛情が増すとも言っています。
鳥の子育てシーズンです。
でも、ホトトギスは、托卵する鳥として色々な意味を持って使われますが、
徳富蘆花の小説「不如帰」は、ベストセラーになり、
お芝居や映画にもなりました。
日清戦争を背景に、戦争に行った夫を待つうち
病死してしまう悲劇のヒロインのストーリーです。
主人公に共感する背景があったのでしょう。
栄の手紙の文面にも、
「ホトトギス」がでてきますが、
ホトトギスでもあるまいに、凱旋を楽しみに待てと、
峯子の悲しみ・寂しさを払拭するよう
離れていると却って愛情が増すとも言っています。
栄の手紙は、年月が不明のものが多く、
内容で判断できるものもありました。
この手紙は、天長節とか
子どもが「もう歩くだろうね」とあったことから、
13年春のものと分かりました。
===一部引用===
栄 13年4月29日
一弘の写真、額に入れて、将校室に掲げてある。
目下のところ、将校室に俺一人だから、
○○に来てから呑気にくらしている。
もっとも状況はなかなか急ですから、警戒は厳重しています。
あまり弾の下を走って生死の間を往復したり、
お前達の事を考えると神経衰弱になりそうです。
人間は、運命だと思ってなる様にしかならないと、
なるべく呑気に過ごそうと思います。
====
【注】文中の○○は、伏せ字
手紙は検閲され、
居場所が特定されないよう、機密扱いになっていたらしい。
栄はたびたび子どもの写真を送れと催促しています。
この手紙では、呑気に過ごそうと記述されていますが、
この手紙を書いた直前まで、40余日間の討伐で
もうダメだ!と感じた時もあったが、
家族の「写真を見て朗らかに」なったと書かれています。
家族愛は勇気を奮い立たせるようです。
このカテゴリーの記事を読む
「栄の人柄・好み」
内容で判断できるものもありました。
この手紙は、天長節とか
子どもが「もう歩くだろうね」とあったことから、
13年春のものと分かりました。
===一部引用===
栄 13年4月29日
一弘の写真、額に入れて、将校室に掲げてある。
目下のところ、将校室に俺一人だから、
○○に来てから呑気にくらしている。
もっとも状況はなかなか急ですから、警戒は厳重しています。
あまり弾の下を走って生死の間を往復したり、
お前達の事を考えると神経衰弱になりそうです。
人間は、運命だと思ってなる様にしかならないと、
なるべく呑気に過ごそうと思います。
====
【注】文中の○○は、伏せ字
手紙は検閲され、
居場所が特定されないよう、機密扱いになっていたらしい。
栄はたびたび子どもの写真を送れと催促しています。
この手紙では、呑気に過ごそうと記述されていますが、
この手紙を書いた直前まで、40余日間の討伐で
もうダメだ!と感じた時もあったが、
家族の「写真を見て朗らかに」なったと書かれています。
家族愛は勇気を奮い立たせるようです。
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「栄の人柄・好み」
映画「太平洋の奇跡~フォックスと呼ばれた男~」の大場栄大尉と
「大場栄と峯子の 戦火のラブレター」の手紙文面に見る大場栄とは、
かなりギャップがありますね。
もちろん、戦場という場所も違うし、戦う相手も違うわけですが。
映画の大場大尉からは、まるで想像できない
人間「大場栄」が、日中戦争時代の手紙には表われていますね。
父親として、夫として、恋人時代の思い出や、妻への思いやり、子煩悩だったり、峯子への気持ちなど
とてもロマンチストで、時にはポロっと寂しい気持ちがこぼれたりします。
しかも、郷里を離れて、9年間の別離。
今の時代には、想像できないふるさとへの強い想いがあったでしょう。
日本中が、戦争一色の時代に書かれた
妻へのラブレターは、
兵士であっても、一人の人間であること、
支え続けた妻との愛情の絆の強さを
改めて感じ取ることができます。
何度読み返しても、
また感動の生まれるお手紙です。
「大場栄と峯子の戦火のラブレター」
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「栄の人柄・好み」
「大場栄と峯子の 戦火のラブレター」の手紙文面に見る大場栄とは、
かなりギャップがありますね。
もちろん、戦場という場所も違うし、戦う相手も違うわけですが。
映画の大場大尉からは、まるで想像できない
人間「大場栄」が、日中戦争時代の手紙には表われていますね。
父親として、夫として、恋人時代の思い出や、妻への思いやり、子煩悩だったり、峯子への気持ちなど
とてもロマンチストで、時にはポロっと寂しい気持ちがこぼれたりします。
しかも、郷里を離れて、9年間の別離。
今の時代には、想像できないふるさとへの強い想いがあったでしょう。
日本中が、戦争一色の時代に書かれた
妻へのラブレターは、
兵士であっても、一人の人間であること、
支え続けた妻との愛情の絆の強さを
改めて感じ取ることができます。
何度読み返しても、
また感動の生まれるお手紙です。
「大場栄と峯子の戦火のラブレター」
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「栄の人柄・好み」
手紙の中で、栄の一番の関心事は、
長男一弘君の事です。
峯子の手紙には、ほとんど毎回の話題に出てきます。
17年4月から、一弘君は幼稚園に通っています。
===一部引用===
栄 17年4月
一弘の幼稚園の状況はいかがですか。早く知りたいものなり。
当分の間御無音するので、
その便りに接する暇も無い事と思うが残念なり。
なかなか郵便物も来ないので、
一週間~二週間に一回位の平均で到着する様です。
(中略)
一弘の状況を成可早く知らせて下さい。
他の子なんかどうでもよろしい。
====
(^_^) 他の子なんかと言われていますが、ww
峯子は、次々生まれる一弘君のいとこに当たる兄妹の子どもの事も
書き記していますので。
栄が「無音」と言っているのは、
遠征や演習・討伐などで数週間から数カ月、
本部を離れていることもあり、
手紙がなかなか届かなかったようです。
しかし、峯子は結構書いています。
参考:手紙の頻度
長男一弘君の事です。
峯子の手紙には、ほとんど毎回の話題に出てきます。
17年4月から、一弘君は幼稚園に通っています。
===一部引用===
栄 17年4月
一弘の幼稚園の状況はいかがですか。早く知りたいものなり。
当分の間御無音するので、
その便りに接する暇も無い事と思うが残念なり。
なかなか郵便物も来ないので、
一週間~二週間に一回位の平均で到着する様です。
(中略)
一弘の状況を成可早く知らせて下さい。
他の子なんかどうでもよろしい。
====
(^_^) 他の子なんかと言われていますが、ww
峯子は、次々生まれる一弘君のいとこに当たる兄妹の子どもの事も
書き記していますので。
栄が「無音」と言っているのは、
遠征や演習・討伐などで数週間から数カ月、
本部を離れていることもあり、
手紙がなかなか届かなかったようです。
しかし、峯子は結構書いています。
参考:手紙の頻度
栄は、16年11月に中隊長に就任し、
17年春~夏ごろは、教導隊で先生をしています。
1月に目覚ましい活躍で戦傷(人違いの報道)していますので、
前線から一歩退いていたのでしょうか。
内地で小学校の先生の経験があったからでしょうか?
進軍中と違い、隊の本部に将校(当時は中尉)の部屋もあったようで、
部屋の模様替えなどしています。
===一部引用===
栄 17(?)年4月ごろ
今日は部屋を掃除して大変綺麗になりました。
答案用紙の廃物を利用して、黒い壁を糊り、
竹で天井を編んで箱の様な部屋になりました。
大変心持が良いです。
====
他にも、栄は慣れない針仕事で敷布で浴衣のような寝巻を作って
部下から「小隊長は何でもやりますね」と言われています。(13年10月の手紙)
手仕事も工夫しながらするのが
上手かったようですね。
17年春~夏ごろは、教導隊で先生をしています。
1月に目覚ましい活躍で戦傷(人違いの報道)していますので、
前線から一歩退いていたのでしょうか。
内地で小学校の先生の経験があったからでしょうか?
進軍中と違い、隊の本部に将校(当時は中尉)の部屋もあったようで、
部屋の模様替えなどしています。
===一部引用===
栄 17(?)年4月ごろ
今日は部屋を掃除して大変綺麗になりました。
答案用紙の廃物を利用して、黒い壁を糊り、
竹で天井を編んで箱の様な部屋になりました。
大変心持が良いです。
====
他にも、栄は慣れない針仕事で敷布で浴衣のような寝巻を作って
部下から「小隊長は何でもやりますね」と言われています。(13年10月の手紙)
手仕事も工夫しながらするのが
上手かったようですね。
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プロフィール
HN:
大場書簡を読み解く会
性別:
非公開
自己紹介:
2011年2月に出版。
引用文の無断コピーはご遠慮下さい。
「大場書簡を読み解く会」
senkanoloveletter@live.jp
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