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日中戦争(昭和12年)前から太平洋戦争サイパン島に渡る前までの七年間にわたって交された数百通の大場榮と峯子の往復書簡。戦地と故郷とを行き来するラブレターから当時の様子を垣間見る。 栄のサイパン島での活躍は「太平洋の奇跡~フォックスと呼ばれた男」「タッポーチョ 敵ながら天晴 大場隊の勇戦512日」をご覧ください。
二人の恋人時代は、
昭和8~9年ごろから?
栄が予備役に行っている頃とか
最初の満洲時代からのようです。
峯子が
3年の清い交際と言っています。
でも、その後1年半の新婚時代より
離れて暮らす期間が長くなると、
恋人時代のように
お手紙だけで結ばれているんですもの
と、
懐かしくも淋しげです。
マンネリにならずに良い?
いえいえ、
夫婦ですもの、
一緒に生活したかったでしょうね。



「峯子の寂しさ」
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ぞろ目が揃いました。
夫婦の日とかおでんの記念日だそうです。
おでんを食べるときに
「フーフーフー」と息を吹きかけることから
「フー(2)フー(2)フー(2)」の語呂合せでww。
おでんと言えば、
御津南の正月のバザーですね。
そぞろに胸の痛くなる思い出があったとか。

その他、
「思い出の場所など」カテゴリー
二人の思い出キーワードのいくつかが分かります。


幼稚園はどんな感じだったのでしょう?
文部省の初等教育関連資料を見ると
幼稚園の前身は明治からあったみたいですが、
昭和13年~15年に教育令を改正していますから、
幼児教育熱も盛んだったのでしょうか。
峯子は、
一弘の幼稚園について、
牧山か三谷か迷った上、
三谷の幼稚園が程度も高いといって
選んでいます。
現在は、三谷に二つ幼稚園がありますが、
通ったのは
三谷東だったのかなぁ?
ご長男の一弘君のエピソードは、
栄が望んだ事もあって
ほとんど毎回のように触れられ
峯子のお手紙に成長の様子が描かれています。

その中で、水に関係した話がいくつかあります。
そのひとつで面白かったのが、
浜松のデパートの屋上にある池の鯉を
捕まえようとして、
50センチほどの高さの橋から落ちて
びしょ濡れになった「事件」。
とても、腕白ぶりが偲ばれるエピソードです。
残念なことに
本には掲載されませんでしたけれど。
実は、「大場栄と峯子の戦火のラブレター展」には
当時のことをよく知る方々が多数お見えになってまして、
会場にいらした方から、
いろいろ教えていただきました。
新たな発見~~!でございます。
熱心にお読みいただいたこと
誠に感謝いたします。
詳細につきましては、
第2刷ができるようになりましたら、
また、その時に。



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「作業の裏話」
「大場栄と峯子の戦火のラブレター」は、
栄と峯子の交したお手紙を収録したものです。
小説でも日記でもありませんから、
あたりまえな事ですけど、
お手紙の内容は、
古い事から順番に書いてあるわけではありません。
雨が降れば、ああ、あの雨の日を思い出し、
花が咲けば、当時咲いていた愛の巣の暮らしを思い出し
記念日には、またその何年か前の日に帰って
二人共通の「あの頃・あの時」が
蘇ってくるのです。
半年経ってから、または
1年半経って、2年も3年も経ってから
昔の日の出来事が語られています。
編集の際、
お手紙をアトランダムに読むうち、
そうして、
空白が埋められ、
二人のスイートホームの五号の暮らしぶりが
ジグソーパズルをはめ込むように
明らかになってきました。
そのパズルのような解読作業には、
ワクワク感が伴いました。

先週末に開催しましたパネル展ですが、
地元ローカル紙に掲載されました。
蒲郡新聞 2/16

東日新聞 2/17


ネット版東愛知新聞 2/13
栄の実家は農家で、米作や養蚕をしています。
嫁に行った峯子は
手伝うのが当然となるのですが、
子どもにはまだ手がかかるし
育った環境から、なかなか農作業はできません
栄も、両親に宛てた手紙で、
「峯子には、子守だけさせてやってくれ」と
援護しますが、
きっと両親からは間に合わない嫁と思われていたかも。
体にきつい労働も
日に焼ける作業で黒くなるのも
峯子には辛い事だったでしょう。

ですから、峯子は婚家では居づらくて
実家(三谷)によく帰っています。
しかし実家には、兄嫁も、まだ嫁がない妹もいて
そこも安住の地ではないと、
峯子は書いています。


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「峯子の寂しさ」
峯子が三谷小学校に勤務していた1941年(昭和16年)
それまでの尋常小学校から制度が変わります。
国民学校令(昭和16年勅令第148号)に基づいて、
6年の初等科と2年の高等科からなる国民学校となります。
初等科はそれまでの尋常小学校などを母体とし、
高等科はそれまでの高等小学校などを母体としていました。
国民学校令の施行とともに、
それまでの尋常小学校・高等小学校・尋常高等小学校は
すべて国民学校とされています。

国民学校は、同盟国である
ナチス党政権以降のドイツの初等教育に起源をもつと言われ、
「子供が鍛錬をする場」と位置づけられ、
国に対する奉仕の心を持った
「少国民」の育成がめざされていたともいわれています。
軍国少年を育成していたんですね。


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「当時の社会」
映画「太平洋の奇跡」大場大尉役を演じた竹野内豊さんの
「日本人に伝えたいこと」という
映画.comのインタビュー記事を読みました。
強いスピリットをもつ日本人の誇りを失わず、
そして大場大尉の最後のシーンを
すごく大事にしたいと語る竹野内豊さん。
素晴らしいコメントですね。
映画は、
注目ランキングでも上位に位置していて、
彼の発言は大きな影響を与えると思います。
峯子は、当時の女性として
なかなかお洒落だったと思います。
豊橋(東三河では一番大きい都市)では
見かけても、三谷ではまだまだ珍しかった(でしょう)
電髪をかけたり、
着物があたりまえな時代に、
職業婦人として洋装で靴を履いて出かけたり
子どもにも、軍人さん風(国民学校かも)の(?)制服を着せて
写真を撮ろうとかしていますから。
既成品が珍しい時代ですから、
たいていのものは手作りしていたようです。
子ども服にも、気を遣い
峯子の要求レベルが高いかしらと
言ってます。
でも、お洒落しても
最愛の栄に見ていただけないのは、
つまらないわ、と思っていたでしょうね。
日中戦争も長く続くと、
白木の箱で帰還する兵士が多くなり、
激しい戦場を思わせます。

栄の竹馬の友が、亡くなった時、
戦場での勇ましかった様子を、
友の武勲として新聞社に投稿しています。
その葬儀の時には、
栄の友の栄誉を讃える文章が
弔辞として引用されたそうです。
名誉を重んじる「武人」としての栄の姿が
このエピソードでも浮かびます。
2011年2月12日・13日の二日間で開催いたしました
「大場栄と峯子の戦火のラブレター展」には、
延べおよそ700名の方にご来場いただきました。

中には、お一人でいらした後、
  お友達を連れて再度来場いただいた方、
戦没者の会の方、
ご両親同じような時代で手紙はもうないが、
  沢山持っていたと、教えて下さった方、
ガールスカウトの子どもたちを引率して来ていただいた方、
ちょうど当日開催されていた市民マラソンの後、
  駆けつけてくださった方、
1日目の取材テレビ番組を見て、遠くからいらした方
近くに住んでいても、今回初めて知ったという方
裏方スタッフのお友達、差し入れいただいた方々
ご来場していただいた皆様、すべてにお礼申し上げます。
また、
展示できたのは、お手紙のほんの一部でしたが、
お話会を聞き、用意したパワーポイントを見ていただき、
膨大な手紙のエッセンスを収録した
今回の出版に大きな関心をお寄せいただきました。
また、
「これから出版」の編集長と「大場書簡を読み解く会」代表による
お話会にも、多くの方にご参加いただきまして、
頷きながら、あるいは、涙ぐみながら
多くの方々にも共感いただいたことと存じ
感謝いたしております。(峯子調^-^)
二日間の開催で、
新しい発見!もあり(@0@);、
ドキドキのパネル展でございましたが、
あれこれ教えていただきましたし、
お伝えしたいことの一部でも
目的は達成できたかと嬉しく思います。



【お知らせ】今回のパネル展を見逃した!という方に、
またご来場いただき一部のパネルを見てくださった方にも
テレビ番組放映のお知らせいたします。
2月17日(木)19:57より
ビートたけしの「奇跡体験! アンビリバボー
ご覧ください。

テレビ放映を見逃したという方は
こちらで

【付録】
大場栄と峯子の戦火のラブレター展」1日目には
大勢の方々にご来場いただきました。
大場家・平野家所縁の方々、
また、東三河地域にお住まいの方、
またマスコミ報道やネット情報を見て県外からも
お越しいただいた方々もありました。
誠にありがとうございました。

展示は、手紙の抜粋や、写真、資料など
パネル数にして約70。
ご来場の方は皆、
若い方からご年配の方まで、どなたも
熱心に各パネル前で立ち止まり
お読みいただき
中にはメモを取っておられる方も見かけました。
午後2時からの「編集者と読者の集い」にも
用意した椅子ほぼ満席の約100人に近い方に
参加いただき、
編集の苦労や手紙の意味、また
当時の社会の様子や編集者の想いなどを
聞いていただきました。
本日2日目は

午前9時から午後6時まで開催。

【ここ重要!】
会場の勤労福祉会館は、駐車場が狭いため、
公共交通機関のご利用をお願いいたします。
蒲郡駅からは徒歩5分もかかりません。
また、駅の近くには市営駐車場(30分無料)・名鉄パーキング(有料1日500円)もございます。



峯子の妹の結婚に次ぐ出産・義理の姉の出産で
まわりには結構女の赤ちゃんがいっぱい。
一粒種のご長男も、赤ちゃんがほしくなります
峯子も遊びにいったおり
きれいな着物を着た赤ちゃんを抱っこなどして
次は女の子が欲しゅうございます
と栄に書き送っています。

栄の手紙には、
女の子だったら「栄子」はどう?
なんて手紙を昔に書いていたようですね。
14年頃のお手紙ですが、
今月は電力不足で五日おきに電休がございます。
また明日も休みで

という記述が出てきます。

停電じゃなくって、
電気ってお休みの日があるんだ~!
びっくりですね。
日本はエネルギー資源を外国に頼っていますからね。
輸入できなくなれば、当然のことかも。

そういえば、
映画館の昔の展示パンフレットにも
5日に一度の電休でも、
上客の女工さんたちは交代制なので
映画館は休みにせず、
上映は特別許されていたなんていう
事が書いてあった・・・・。
このところ、映画CMのおかげか
検索でこのブログを訪れる方々が増えて参りまして
アクセス数がどんどん上がっております。
千にも昇る・・・

天は昇らないけどwwww



【追記】
2月11日、映画「太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男」全国ロードショー
いよいよですね♪

さて、奇遇なことにこの2月11日は
栄と峯子たちの時代には、紀元節と言われておりました。
そして、また二人の大切な思い出の記念日、
手紙の中で何度も出てくるキーワード:蒲郡の海岸の日です。

蒲郡の海岸で、沖の白帆を数えたロマンチックから
もう×年だったね。
(どんなロマンチック??ワオ~)
という、ステキな日なのです。
無事に帰還なさいましたら
あの竹島海岸からやり直しましょう、
とも言われるスタートラインの日だったのですね。


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「手紙内容チョットだけよ」
もちろん、ご当人様たちは
後年になって出版なんてことは
微塵も思っておられませんでしたことでしょう。
でも、二人の間で交わされる内容は、
とても現代に生きる私たちにも
いろんな意味で感銘を与えることと存じます。

栄さんにとって、どんどん溜まっていく手紙の携行も困難ながら、
命の次?くらいの大切さだったのでしょう。
よくぞ、と思います。
激しい戦場の描写もありますが、兵の育成や訓練の事や、
また、兵隊たちの遺書を預かった上官としての責任感、
家族への気遣いも
手紙から窺い知ることができます。

峯子さんの手紙は、至極丁寧語が使われ
夫として敬いの念をこめた言葉遣いになっています。
また、四季折々の枕の言葉にも、
情景が目に浮かぶような美しい日本語が使われています。
愛らしく聡明な女性ですね。
内容も、生活の中で当時の世相が描かれ、
銃後の暮らしが見えてきます。
子供の成長を楽しみにしつつ
峯子さんも、母として成長していく様が
手紙から読み取れます。

こうしたお二人のお手紙の原本の素晴らしさを損なわないよう、
校正作業にも気を遣いました。

記事がたくさんになり、
全体では支離滅裂(?ww)かと思いますので、
左のフレームでカテゴリー別で
読んでいただくと、まとまって
よろしいかとも思います。

「作業の裏話」カテゴリー
このところ、TV取材も続いております。
映画「太平洋の奇跡」の話題とは別に、
栄がサイパンに行く前の時代のお手紙にも
焦点が当てられてきました。
昨日の朝日に続き、

2月11日 中京テレビ午後6時15分~
     ニュースエブリー
2月17日 午後8時~
     ビートたけしの「奇跡体験!アンビリバボー
その他、NHKからも取材打診がありました。
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プロフィール
HN:
大場書簡を読み解く会
性別:
非公開
自己紹介:
2011年2月に出版。
引用文の無断コピーはご遠慮下さい。

「大場書簡を読み解く会」
senkanoloveletter@live.jp
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